ハゲで鬱で無職ですけど婚活してます

全頭脱毛症・鬱病・無職の3重苦をかかえて婚活をしている女のブログです

      

いつも後悔してばかり

   

      

「触らないで!」と思わず大きな声を出した私に、さすがの横井さんも険しい顔になり、無言で立ち尽くしていました。

テレビの音だけが鳴り響く重苦しい時間は、私にはとてもとても長く感じました。

本棚とテレビ

きっと、もう自分は帰ったほうがいい。
横井さんもきっと、帰ってほしいと思っているに違いない。

やっぱり来ちゃいけなかったんだ。
カミングアウトできないのに、来るべきではなかった。

自分にはまだ早かったんだ。
調子が回復し、立てるようになったら、横井さんに謝って、帰ろう。
そうしよう。

頭の中で、この場から逃げることばかりを考えていました。

しばらくすると、横井さんが動く気配がしました。

どうやら、ソファの上を片付けているようです。

「ソファだったらいいでしょ?ほら、まだ青い顔してるよ。横になりなよ?」

怒ったような言い方で、タオルケットを差し出してくれました。

半パニックな私は、もう何が正解かわからないのですよね。

素直に従って、ソファで横になるべきなのか。
丁重にお断りして、一刻も早く帰るべきなのか。
どうしたらこれ以上、横井さんとの関係を悪化させないでいられるのか。

いいえ。
1番の正しい道は、今こそカミングアウトする時だということは薄っすらとわかるのです。
でも私は、自分を守りたいあまりに、やっぱり言い出すことができなかった。

とりあえず、まだ歩けそうになかったので、タオルケットを借りて、ソファに横になりました。

横になったら、自分が情けなくて泣きそうになったけど、我慢しました。
ここで泣いたら横井さんがもっと嫌な思いをするだろう。
悪いのは自分なんだ。
泣く立場ではない。

「あのさぁ……、前から思ってたんだけど……。」
「……。」
「いや、いいや。やっぱいい。」
「……。」
「具合い良くなったら教えて?俺、サッカー見てるから?いい?」
「はい……。」

横井さんはサッカーの録画をつけて、ベッドに横になりました。
私はサッカーは全然わからないから、ただ漠然と目の前のテレビ画面を見ていました。

サッカースタジアム

横井さん、さっき何を言いかけたのだろう…。
カツラのことかな?
別れ話かな?

「別れたい」って言われたら、別れなくちゃな…。
考えてみたら、私は自分のことばかり考えて、横井さんに失礼なことばかりしてきたな…。
あまり気に留めてないように見えたけど、私が逆のことをされたり言われたら、きっとものすごく傷つく。

申し訳なかったな…。
疑ってばかり、拒否してばかりで、私は横井さんに、何一つ与えることができなかった。
ごめんなさい…。

気が付いた時には、部屋が少し暗くなっていました。

時間を確認したら、ソファで横になってから1時間ほど経過していました。

いつの間にか寝てしまったようです。

横井さんもベッドで寝息を立てていました。

     

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