ハゲで鬱で無職ですけど婚活してます

全頭脱毛症・鬱病・無職の3重苦をかかえて婚活をしている女のブログです

      

案ずるより産むがやすし

   

      

緊迫した雰囲気になり、私の優柔不断さで横井さんを嫌な気持ちにさせたかと心配になった時、横井さんがこう言いました。

「あっちに公園があるから、ちょっと行って座ろうか。」

こんな繁華街に公園が?と思いましたが、角を曲がると本当に公園がありました。

夜の公園の街灯

ベンチには、私達よりもっと若そうな男女が2組、座っていました。

そこでしばらくお話しをしていたのですが、流れで横井さんが元カノの話をし始めました。

横井さんが元カノと別れたのは1年半前。
そこまでは前に聞いていたのですが、もっと詳しく話してくれました。

元カノさんが2歳年上だったこと。
2年付き合って、ある日突然、理由もはっきり分からないままふられたこと。
当時、横井さんは28歳で、彼女は30歳だったこと。
連絡もとれず途方に暮れていたら、共通の友達から彼女が結婚することを知らされたこと。
別れてから半年後に、彼女が結婚したこと。

「俺と付き合いながら、裏で結婚相手を探してたんだよ?本当にすごいでしょ?(笑)」
「何か理由があったのかな?横井さんは結婚する気が無かったの?」
「無くないよ!ちゃんと考えてたよ。でも「自分が30歳になったら」って心の中で思ってて…。彼女とはちゃんと話してなかったから…。」
「彼女さん、何で横井さんに何も聞かなかったんだろうね…?」
「わからない。でも俺じゃ結婚するには不安だったのかもね(笑)」
「………………。」
「俺、彼女を忘れるのに1年くらいかかったんだけど、やっと忘れた頃にfacebookで友達申請きてさ(笑)」
「え……!」
「すごいよね(笑)もちろん承認しなかったけど、女ってまじで怖いなーと思うよ(笑)」
「たしかに怖いね……。」
「エリコさんも女でしょ(笑)そういえば前の彼氏ってどんな人?」
「私は………、昔のことすぎて忘れました…。」

言えないのです。

こんな風に人に打ち明けられたら、私の心も少しは軽くなっていったのかもしれないけど、でも言えないのです。
私の恋愛話は、その全てが今の私、「脱毛症の醜い私」というものに繋がっていくから、気軽に打ち明けられない。

こんな風に「過去の思い出」にして、笑って話せる人が羨ましいです…。

夜空と木々

「そっか…(笑)さて、もう1時半か…。寒くなってきたね。どうする?本当にタクシーで帰る?」
「うん。帰ろうかな…。」
「うーん。絶対に断られそうだけど、うちに来る?(笑)」
「それは………。」
「歩いたら1時間くらいで着くと思うけど。うちでちょっと寝て、始発で帰れば?」
「………………。」
「それともこのへんで休める所、探してもいいけど?」

最終的にこうなることは、頭の片隅で予想していました。

「帰りたい。帰りたい」と思っていた気持ちも、横井さんへの「ずるい」という気持ちも、落ち着いて話しているうちにいつの間にか無くなっていました。

誘われなかったら、それはそれで、ガッカリしたかもしれません。
何も考えずに流されるままに、行ってみたい気持ちは少なからずあったと思います。

「案ずるより産むがやすし」と言いますが、考えているばかりじゃ意味はない。
例え横井さんが私に本気じゃなかったとしても、いいじゃないか。

考えて足踏みし続けるよりも、行動や経験がこれからの糧になるということは、私もわかっています。

「…………………………………。」
「…………………。」
「………ん………………………。」
「…………………。」
「いや……………………………。」
「…………………。」
「ん………………………………。」
「…………ごめんごめん(笑)わかったよ、悩ませてごめん(笑)エリコさんて本当に真面目なんだね(笑)」
「え…?」
「いいよ、今日は帰ろう。こんな時間までつきあってもらってごめんね。帰ろう、帰ろう。」
「……………………。」
「タクシーひろうから、あっち行こうか。」

大きな道まで出て、そこで横井さんがタクシーを止めてくれて、乗せてくれました。
横井さんが、助手席の窓をノックして、運転手さんにお金を渡していました。

そこで解散となりました。

結局、横井さんの誘いにのれなかった。
やっぱり行けなかった…。

行きたい気持ち、行ってみたい気持ち、あったのに、行けなかった。

この頭。

ハゲ頭とカツラ。
これさえ無ければ……。

いえ、もちろん、それも大きな大きな原因ですが、でもそれ以外でも「横井さんに肌を触られてーーーー」ということが、まだ私には無理だったのかもしれない。

でもそれでも、もしカツラじゃなかったら、もしかしたら思い切って行っていたかもしれません。
恥を忍んで書きますが、そういう男女の色々な経験も、もっと積むべきなのでは…、という考えも私の中にあります。

でも経験を積もうにも、この頭が邪魔をして、私は結局前に踏み出せない…。

ハゲ頭+カツラ+喪女

この3拍子が揃い、私を鉄壁の貞操観念へと導いているのです。

長い夜でした。

家へついても、しばらく服を着たままぼーっと座っていました。
なぜだか泣きたい気持ちになりましたが、涙は出てきません。

この病気をかかえながら婚活することが、どんなに難しいことか。
わかってはいたけれど…。

「もうどうしようもない。」

そう思いました。

     

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